スポーツ外傷
整骨院とスポーツ整形が医接連携し治療することで、
選手のより早い復帰を理想としています。
当院ではスポーツ選手のケガ、スポーツ外傷の治療を行なっています。
スポーツ外傷といっても骨折・脱臼・捻挫・肉離れなど様々です。ケガの状態や程度、スポーツ外傷の種類により整骨院で治療したほうがよいものと、ケガの重症度に応じて医師の診察が必要で整形外科をご紹介した方がよいもの、スポーツ外傷専門の整形外科をご紹介しレントゲン検査・MRI検査・CT検査をして治療した方がよいものを判断して治療しています。
当院では、スポーツ外傷後のリハビリ・トレーニングをスポーツトレーナー常駐のリハビリ施設「トクダメディカルスポーツ」で行う事ができます。
必要であれば提携の整形外科を紹介させていただきます。
「より正確に」、「より安全に」よりよい治療を実現するために
当院では、福岡スポーツクリニック・武田スポーツ整形外科と提携し、
「より正確に」、「より安全に」ひとりひとりに合ったベストな治療を行なっています。
膝半月板損傷
膝半月板損傷とは、大腿骨と脛骨の間に存在しクッションの役割がある半月板の一部が、スポーツなどにより過剰な衝撃や捻りが加わることで裂けたりする事をいいます。
半月板損傷の多くは荷重のかかりやすい内側に多く発生します。半月板が損傷すると階段や立ち上がりなどの膝の曲げ伸ばしの際に痛みや引っ掛かり感を感じたりします。酷くなると炎症を起こし、膝に水(関節液)が溜まったり、急に膝が動かなくなるロッキングという状態になり、歩けなくなる程痛みが強くなることもあります。
治療は損傷のグレードの軽度なものでは大腿筋膜張筋とハムストリングスの筋肉の調整・超音波治療を行い、多くの方の痛みが軽減されています。2~3週間で痛みに軽減が見られない場合は、膝の専門医をご紹介し、MRI検査で詳しく調べていただき、それぞれの患者様に合った治療を行なっていきます。基本的にロッキングや膝関節の伸展が制限されたものは手術の適応となりますが、当院ではなるべく手術しなくて済むよう患者様と相談しながら治療を進めていきます。
肉離れ
肉離れはスポーツをしている最中に起こりやすく、筋肉が伸ばされながら収縮することにより、筋力に負けて筋膜や筋線維の一部が損傷することです。
大半は下肢に発生し、大腿四頭筋・ハムストリングス・腓腹筋に多く、筋肉の疲労やウォーミングアップ不足、筋力のアンバランスなどが原因としてあげられます。肉離れは内出血により瘢痕組織が形成され、瘢痕を残すと後々の痛みの原因や再発の原因になるため、当院では瘢痕を残さないよう超音波治療を行います。
また、肉離れはスポーツ外傷の中でも軽視されやすく、スポーツ復帰後の再発が多いケガです。選手の見切り発車による再発を防ぐ為、メディカルスポーツにてストレッチ・筋力トレーニングを行ってもらい、再発防止に努めています。
足関節捻挫
足関節捻挫は可動運動範囲を超えるような外力により靭帯や関節包、皮下組織が損傷することです。高頻度の外傷で、特にスポーツでの受傷が多く、内返し動作を強制された時に発生します。
捻挫は靭帯の損傷の重症度の判定により治療内容や治療期間に関与してくるため、正確な判断が必要とされ、また合併症を伴いやすいため見落とさないよう診断を行っております。
当院では炎症、痛みを早くとる為に超音波治療を行なっています。再発防止の為に、メディカルスポーツでのストレッチ・筋力トレーニングを勧めております。
シンスプリント
シンスプリントは繰り返しのランニングやジャンプを過度に起こった場合に発症しやすく、下腿後内側の下1/3に運動時に痛みを生じる過労性炎症性疾患です。
痛みは脛骨にそって疼くような鈍痛で始まり、筋肉が骨に付着するラインに沿って起こります。多くの場合、運動開始時と運動後に痛み、症状が進むにつれ、運動している最中、更には起床時にも痛むようになります。
当院では超音波治療と脛骨に対する張力を弱める為、下腿三頭筋・後脛骨筋の弛緩とストレッチを行います。シンスプリントは疲労骨折との鑑別が必要であり、圧痛が全体での痛みではなく、一点での痛みの場合、疲労骨折の疑いがある為、提携のスポーツ整形にてレントゲン・MRI検査を行い、早期発見を目指します。
野球肘
投球動作のくり返しによって肘関節に生じる疼痛性障害を総称して野球肘といいます。
症状の部位により内側型・外側型に分けられ、大半は前腕屈筋群・内側側副靭帯の牽引力によって起こる内側型です。内側型は、前腕屈筋群・内側側副靭帯の付着部である内側上顆に炎症がおき、ひどくなると剥離骨折や骨端線離開がおきます。内側型は別名ゴルフ肘とも呼ばれ、ゴルフスイングにおける前腕屈筋群の緊張と牽引力により引き起こります。症状が強くなるとクラブを持てないほどの痛みを感じます。
治療は超音波治療を行い、炎症を軽減させ、前腕屈筋群の弛緩を行ないます。また、内側型に比べ頻度は少ないですが、外側型では上腕骨離断性骨軟骨炎があります。上腕骨離断性骨軟骨炎になると治療に長期を要し、進行すると野球を断念せざるを得ない事もある為、早期発見・早期治療が重要となります。
疲労骨折
疲労骨折はスポーツなどの跳躍や長時間の疾走などを繰り返し行うことで、筋力の牽引力や地上からの衝撃が原因となり発生するものです。
スポーツ外傷の疲労骨折は主に下肢に起こり、第二中足骨、脛骨の疾走型が多くみられます。疲労骨折は早期発見により約1カ月早く骨癒合することができる為、当院では疲労骨折の疑いがある場合、提携のスポーツ整形外科にてMRIを撮影し早期発見、早期回復を目指します。
疲労骨折の治療は、超音波治療器をセーフスモードで照射することにより、骨癒合期間を約40%短縮することができます。また、治療中でも、メディカルスポーツにて荷重をかけずに有酸素運動や筋力トレーニングを行うことができるので、現場への早期復帰も可能です。
腰椎分離症
腰椎分離症は、思春期に主として下部腰椎椎弓根部の疲労骨折として発症します。
大半は過度のスポーツ活動による腰椎の伸展・回旋が原因となり、第5腰椎に好発します。腰椎分離症は早期発見し、治療する事により必ず治ります。
当院では、分離症の疑いがある場合、スポーツ活動の中止・安静を指導し、提携のスポーツ整形にてMRI、CT検査を行います。早期発見をすることができ、レントゲン検査だけでは分かりにくい先天性のものとの区別や骨癒合の時期を把握できる為、治療期間の短縮に繋がります。当院での治療としては、超音波を照射する事により、骨癒合日数を短縮させることができます。また、メディカルスポーツにて腰に負担をかけずにトレーニングする事ができる為、スポーツ現場への早期復帰が可能です。
腰椎分離症は、治療せずに放置しておくと『分離すべり症』となり、神経症状が出たり、スポーツ活動を断念せざるを得ないことがあります。その為、スポーツ整形にてより詳しい検査をすることが重要な疾患の一つです。
ジャンパーズニー
スポーツにおける膝痛においてジャンプ競技者に多く見られる疾患としてジャンパーズニーがあります。オスグット・シュラッター病同様明らかな外傷がなく膝蓋靭帯に繰り返し外力のメカニカルストレスがかかることにより、慢性炎症、微小損傷、変性が生じます。男性に多く、ランニング時などで膝蓋骨の上下に疼痛を発生させます。
治療は消炎鎮痛効果のある超音波が有効で、同時に膝蓋靭帯の牽引ストレスを緩和させる為に大腿四頭筋の弛緩とトレーナーによるセルフストレッチなどの指導も行っており、再発防止にも努めています。
オスグット・シュラッター病
思春期を迎えた男児に起こる膝痛としてオスグット・シュラッター病があります。この疾患は膝の軟骨障害で、まだ骨癒合していない軟骨に大腿四頭筋の持続的牽引力が生じることで発生します。サッカーやバレーボール、バスケットボールなど頻繁に足を使うスポーツによく診られ、症状として運動時に膝前部の疼痛があげられます。症状が強くなると軟骨が剥がれ日常生活での歩行時痛も出現し、ダッシュやジャンプができなくなってしまいます。
当院では軽症の場合膝の炎症に消炎効果のある超音波を照射して、骨端軟骨に加わる大腿四頭筋の牽引力を抑えるために筋緊張の緩和やストレッチ指導を行います。
重症化した場合はスポーツ整形外科と連携を取り、軟骨の状態確認からリハビリテーションまでしっかりと管理していきます。また中には手術になるケースもありますので子供の膝の痛みがある場合ご相談ください。